紹介書籍情報
「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文
西岡壱誠(著)
単行本: 282ページ
出版社: 東洋経済新報社
内容紹介
相手に伝わる文章とはどういう文章でしょうか。
『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文』は、
「相手に伝わる文章」を「双方向的文章」と定義し、
それをつくるメソッド紹介する本です。
双方向的文章=読み手も能動的になれる文章 です。
東大生はこの「双方向的文章」を書く能力が優れているのだそうです。
さらにこの「東大作文」では次の5つの力を鍛えることができます。
「論理的思考力」:筋の通った「論理」を作り出す能力
「客観的思考力」:相手の立場になって考える能力
「コミュニケーション能力」:円滑な意思疎通を可能にする能力
「批判的思考力」:他人からの批判を想定する能力
「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文で
「作文力」を高めましょう!
実際に読んで思ったこと等々
この本はポイントは
読ませる・伝わる文章とは双方向性を備えている。
双方向性を備えた文章は、読み手目線で考えることによって生まれる。
に尽きると思います。
この考えをしっかり持ち文章を書くようになれただけで、
「東大作文」を手にした価値は十分にありました。
「東大作文」は、
文章をどう書いたらよいかわからない「お手上げ状態の人」にも
作文に取り組みやすいよう「型」が紹介されています。
型にあてはめて文章を書くことで、一定以上の完成度を実現することができます。
武術にも型がありますよね。
型を練習し、体得することで基礎ができる。
基礎が固まればより高みを目指すことできる。
基礎なくして発展はなし。
よし!
東大作文を意識せずとも使えるようになるまで鍛錬に励むぞ!
(と自分に強く言い聞かせる…)
この東大作文で紹介されているメソッドは型だけにとどまりません。
参考になる点がいろいろ詰まってます。
片っ端から列挙していきたいのですが冗長になるので
2点にだけ上げようと思います。
1.「読者は理解してくれるだろう」という考えは捨てるべき
読者の理解なくして良文なしってことですね。
当たり前のことなんですが、それだけに真理に近いのかなと個人的に思います。
2.読み手に「変化」を促す文章を書く
感動です!
読み手に「理解」してもらう文章の他に、
「変化」を促す文章があるということをこの本で認識でき、
わたしの「文章を書く」という行為に対する姿勢が変わりました。
わたしはライティングの本を今まで読んだことがないので比較評価はできないのですが、
良書だと思います。
作文力を上げたいとほんの少しでも思う方は
買って損はない本だと思います。
最後に一言。
東大作文で得られる副次的効果として読解能力の向上があると思います。
著者紹介
西岡壱誠(にしおか いっせい)
東京大学3年生
1996年生まれ。
東京大学の書評誌「ひろば」編集長、マンガ「ドラゴン桜2」に情報を提供する東大生団体「東龍門」リーダーを務める。
『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』など著書多数。