紹介書籍情報
しょぼい起業でいきていく
えらいてんちょう(著)
単行本(ソフトカバー): 238ページ
出版社: イースト・プレス (2018/12/16)
Kindle Unlimited 対象
内容紹介
「会社勤めに向いていない」、「会社が辛い」といった悩みを抱えるひとに
「しょぼい起業」という生き方もあると教えてくれる一冊。
しょぼい起業には「多額の開業資金」も、「特殊な技能」も、「綿密な事業計画」も必要ありません。
そんな起業を知ってみては?
読んでみて。感想等々
しょぼい起業はライフスタイル・生き方
この本は起業・経営指南書というよりも、
「しょぼい起業」というライフスタイル・生き方を紹介した本だと感じました。
経営の本ではあるのですが、多くの人が想像する会社の経営とはちょっと違っています。
その違いから、
私は「しょぼい起業」をひとつの生き方・ライフスタイルと感じたのだと思います。
違いのひとつとして、しょぼい起業では、
「自分の労力等を提供すれば、こちらが必要なときにものや労働力として返ってくる。これを利用する」
というものがあります。
なるほどな、と。
私たちはお金を媒介して「もの」や「サービス」を受けています。
「働く」という行為は、
自分の時間・労働力をお金に変換する行為と捉えることができます。
要するに下記のような流れがあるわけです。
ですが、
必ずお金を経由しないといけないというルールはないわけです。
通貨という道具ができるまでは物々交換をしていたわけですし、
労働力の交換もしていたでしょう。
「お金を使って生活をする」という仕組みに慣れすぎてしまって、
根本の「交換する」という部分をわたしたちは忘れてしまっているのではと
この本を読んで思いました。
決してお金・通貨が悪いと言っているのではありませんよ。
お金・通貨は大変便利なツールです。
ただ、あくまでツールなのです。使わないと意味が無いわけです。
ですから、
「お金」にとらわれすぎるのも如何なものかとこの本を読んで思いましたし、
ある程度の規模を持ったコミュニティを形成することができれば、「お金」は思っているよりも少なくて済むのではとも思いました。
ちょっと話が横道に逸れていってしまっている感がありますので、
私が「しょぼい起業」をライフスタイル・生き方と感じた理由を述べようと思います。
理由はおそらく、
しょぼい起業は仕事とプライベートの垣根が低く思えたからだと思います。
店舗に住み、まわりのひとたちとの互助で会社をまわしてゆくのが
しょぼい起業の基本スタイルと私は理解しました。(間違えていたらすいません)
このスタイルの実践を想像すると、しょぼい起業は経営という範疇に収まらないと感じるのです。
しょぼい起業はライフスタイル・生き方だなと。
しょぼい起業の向き・不向き
しょぼい起業をしてみようと思った人は、以下のことを念頭に置かないといけないだろうと思います。
しょぼい起業はコミュニティ・人のつながりがないと成立しません。
(まぁ、どんなことでもひととのつながりがないと難しいと思いますが。)
ひととの関わりがうまくもてない人には、
いきなりしょぼい起業を始めても頓挫してしまうかなと。
しょぼい起業は、大きなコミュニティを形成できれば安定すると思います。
でもいきなり大きくはならないですよね。
「しょぼい」と銘打っているのですから、
身近なひと(家族、友人)を巻き込んで、小さく始めてゆくのが吉ですかね。
この本を読んでいて、
えらいてんちょうさんはコミュニケーション能力に長けている印象を持ちました。
その能力に若干欠けているわたくしは、
えらいてんちょうさんのしょぼい起業をそのまま模倣しても、疲れて続かない気がします。
ただ、すごく経営の参考になったので、
自分に適した形にカスタムし利用できるのではと思っています。
こんなひとにおすすめ
SNSの利用法なども載っているので参考になるかと思います。