紹介書籍情報
シーソーモンスター
伊坂幸太郎(著)
中央公論新社
単行本: 428ページ
内容紹介
「海族」と「山族」の2種族がいる世界。
この二つの種族は互いに対立している。
上記の設定を用い物語を創る、
小説BOC(中央公論新社)の連載企画、
「螺旋プロジェクト」。
この螺旋プロジェクトの1作品。
螺旋プロジェクトについてもう少し詳しく説明させていただきますね。
螺旋プロジェクトは8人の作家さんが3つのルールに従って、
古代から未来までの日本で起こる海族と山族の対立を描く企画。
3つのルールは以下
2.すべての作品に同じ隠れキャラクターを登場させる
3.任意で登場させられる共通アイテムが複数ある
(しばりプレイですね!わたしもゲームでよくやります)
この螺旋プロジェクトの連載は既に終了していて、
2019年3月より単行本が刊行されています。
伊坂幸太郎先生が担当するのは
昭和後期と近未来。
昭和が舞台のシーソーモンスター
近未来が舞台のスピンモンスターの2編が収録されています。
シーソーモンスターは嫁vs姑。
スピンモンスターは同じ交通事故に巻き込まれた2人の男の対立。
海族と山族の対立の行方は?
読んでみて。感想等
対立。しかもDNAに刻まれた。
対立は避けたいものですが、
生まれながらにして避けられない対立があるというのは
事実かなと(個人的に)。
この作品(群)では山族と海族は好む好まざるに関わらず対立してしまうという設定。
対立構造がとても明確です。
それゆえに考えてしまいますね。
「どうしてもわかりあえない存在がいたら…」と。
読者を選ばない作品なんじゃないかなと思います。
「本、何か読みたいけど…何かないかなぁ…」という方は是非!!
個人的趣味で
シーソーモンスターの方が好みなんですが
皆さんはどちらがお好みですか?
伊坂先生はわたしの好きな作家さんで、
著作は結構所有してます。
ですので、今後も紹介してゆきたいと思います。
著者紹介
伊坂幸太郎
千葉県出身
仙台市在住。そのため仙台が度々作品の舞台となる。
オーデュポンの祈り、アヒルと鴨のコインロッカー、砂漠など著書多数。