紹介書籍情報
PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
ローレンス・レビー(著)
井口耕二(訳)
単行本(ソフトカバー): 320ページ
出版社: 文響社 (2019/3/15)
内容紹介
この本は
ピクサーのCFO(最高財務責任者)兼社長室メンバーを務めたローレンス・レビーの著書。
ジョブズからの誘いで、
資金繰りに苦しんでいたピクサーにレビーが転職するところから
物語はスタート。
レビー着任時点ではジョブズから5000万ドルの支援を受けていたピクサーが、
ディズニーに買収されるまでの物語になります。
読んでみて。感想等々。
ピクサーとディズニーの違いがよくわからなかった私。
もちろんピクサーとスティーブ・ジョブズが関係していたなんてことも知らず、
恥ずかしい限りです…
企業もののノンフィクションかつ「お金」というワードで気になり購入し、
積まずに即読みました。
端的に感想を述べますと、
「おもしろい!完全なる私好み!!」
SHOE DOGとか破天荒フェニックスとか好きな人ならおすすめです。
加えて財務視点からの話が好きなら読んで損はないと思います。
財務視点とは書きましたがそこまで難しい話はないので、
ぱっとしない企業のサクセスストーリーような作品がお好きな方なら楽しめます!
この本のおすすめポイントは、
言わずもがなピクサーのサクセスストーリーを堪能できるのが一つ。
そしてもう一つ。それは、
レビー視点のスティーブ・ジョブズを見ることができる点です。
スティーブ・ジョブズというと激しいイメージを抱きがちだったのですが、
この本を読んで違う一面を見ることができました。
レビーとジョブズの友情がなんともいえません。
ジョブズの評伝をしっかり読んだことがなかったので、
これを機に読んでみようかと。
本書の最後の方では少しですが哲学の話もあり、哲学好きの私としては◎
本編には関係ないのですが、
レビーが登場人物たちを描写する際、
頭髪の後退具合に言及する箇所が複数あり、笑ってしまいました(笑)
「PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」
2019年の個人的おすすめ本、暫定1位です。
この本を読み終えたらトイ・ストーリー見たくなりました!
読書の補助に主要登場人物を紹介
- ローレンス・レビー:弁護士から会社経営をおこなう。ジョブズに声をかけられピクサーCFOに。
- スティーブ・ジョブズ:アップルを追放されネクストに。ピクサーのオーナー。
- エド・キャットルム:ピクサー共同創業者。もう一人の創業者はすでにおらず。
細身で若干のひげを蓄えている。物静かで落ち着きがある。好奇心旺盛。
元はルーカスフィルムでコンピューター部門を立ち上げた人物。
後にその部門がスピンオフしピクサーに。 - ジョン・ラセター:ピクサー作品の監督。
ずんぐりした体型。短髪で生え際は後退気味。
明るく子供心を忘れていない感性の持ち主。