紹介書籍情報
あの家に暮らす四人の女
三浦 しをん (著)
出版社:中央公論新社
ページ数:352ページ
内容紹介
東京都杉並区の古びた洋館を舞台に、四人の女性(男運のない)の日常を描いた作品。
織田作之助賞受賞作。
四人の女性をここでご紹介。
- 佐知:洋館で母と暮らす。刺繍作家をしている。
- 鶴代:佐知の母。
- 雪乃:佐知の友人。訳あって洋館で暮らすことに。
- 多恵美:佐知の友人。雪乃と同様訳あって洋館で暮らすことに。
読んでみて。感想等々
単行本が発売された時点から気になっていた作品。
単行本は2015年発売。
そのときから既に本の山に囲まれていたので購入を控えておりましたが、
文庫版が刊行されたため即購入し読了。
あまり深く考えず読むことができます。
「洋館」なんて書いてしまうとミステリーっぽい感じになってしまいますが、
全くそんなことはなく日常もの・コメディーです。
登場人物たちのキャラ立ちもなかなかかと思います。
文章表現とか行間とか読める人の方がこの作品を真に味わえる人かな、
と個人的には思います。(私は該当しない!)
この作品、単体で十分楽しめるのですが、
おそらく(ここからはあくまで推測です。まだ、私試しておりませんのであしからず…)
「細雪」(谷崎潤一郎 著)を読むとより一層楽しめるのではないかと。
「あの家に暮らす四人の女」は現代版「細雪」とのこと!
本書末の解説を読み、谷崎潤一郎没後50年記念で書かれたと知りました。
2019年のTVドラマ化が発表されている本書。
ドラマが始まる前に読んでみてはいかがでしょうか?
読んでゆくと表紙のカラスの謎も解けますよ。