紹介書籍情報
北氷洋
イアン・マグワイア (著)
高見浩 (訳)
文庫: 473ページ
出版社: 新潮社 (2018/8/29)
内容紹介
19世紀、英国。
北極海を目指す捕鯨船、ヴォランティア号を舞台としたサバイバル・サスペンス。
アヘン中毒の医師サムナーをはじめ、癖のある人物たちが船員。
物語は主にサムナー視点で描かれている。
主要登場人物
- サムナー:船医。軍医をしていた過去あり。
- ヘンリー・ドラッグス:銛打ち
- キャベンディッシュ:航海士
- ブラウンリー:船長
- バクスター:船主
読んでみて。感想等々
「むせかえるにおい立つ小説」といった感じでしょうかね。
描写が割とハードなので好き嫌いが結構分かれそうに思います。
賞にノミネートされたり実写化が決まっていたりと高評価なのですが、
私には合わなかったのか、十分に魅力を堪能することができませんでした。
ストーリーを楽しむタイプより、表現や行間を読んで楽しむタイプの
ひとが読めば、より魅力を感じられるのかもしれないです。
個人的にはストーリーにもう一ひねり欲しかったかなと。
現代版白鯨と書かれていたので、白鯨を読んでいる方はより一層楽しめるのかも。
私は白鯨未読です!(読もうか思案中。)
著者について
イアン・マグワイア
マンチェスター大学で名誉上級講師として創作と批評を教える。
2006年『Incredible Bodies』で作家デビュー。
本作品が2作目。
本作品の受賞等
2016年のブッカー賞の候補作となり、
ニューヨーク・タイムズの2016年度ベスト・フィクション5冊のうちの1冊に選ばれた。
海外ドラマ化も決定している。